都立高校に適した塾には大きく分けて2種類が存在します。ひとつは、大手の進学塾や予備校と呼ばれるものです。これらがカバーする範囲は東京都内のみならず、首都圏全般であることも珍しくありません。合格実績も華々しく、難関とされる都立高校にも毎年多数の合格者を出しているのが特徴です。
そのため、これまでに蓄積された受験生のデータを生かした適切な受験指導が期待できます。また、講師の授業研修がしばしば行われており、ある程度高いレベルの質が担保されているのもポイントです。一方で、デメリットがないわけではありません。有名な進学塾や予備校であるほど授業料は高い傾向にあります。
受験学年ともなれば、通常の授業料の他に特別講座や季節講習の費用が発生するのが一般的です。もちろん、高めである分だけ結果も期待できるので、一概にデメリットだと断言できるわけではありません。大手の進学塾や予備校の他には、地元に根ざした小規模の塾を選ぶのもひとつの手段です。中には、個人で経営しているごく小さなものもこれに含まれます。
こちらは、合格実績などの数では大手に劣るものの、それぞれの地元では着実に実績を挙げています。都立高校全体をカバーしていない分、それぞれの地域に特化した指導が特徴です。都立高校受験では共通問題と学校独自問題の両方をケアしなければなりません。地元密着型の小規模のところであれば、こういった面でもキメの細かな指導が期待できそうです。